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ほら得意の炎で焼いてくれ あなたの言う愛で
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数ある棘を無理矢理磨いて 傷付かないものに変える
律儀にも僕はてのひらを返した 傷跡を確かめるため
はじめっからね 無いことなんて無いんだ
誰でもこっそりとポケットにひそませている

棘を踏み砕く足があれば
棘を掴む手があれば
生きていけると思っていた
それが強いことだと
そして愛しいことだと思っていた

抜いた腕や踏んだ足は傷付いてなかったと思い込んで

貴方に触れる僕の腕や足は既に傷だらけです

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ひみつだと言って 足音をひそめる
永遠だとかあるわけがないと思った
だからこうして知らぬ間に過ぎてしまう

日の当たらない部屋では向日葵の影がうろついていた
焦がれたそれは今でも飢えたまま 首をもたげ
手を差し伸べるのを待っている
太陽はまだ 見えない

あの坂道は 今でも 熱く 待っていてくれるか

見えない金網の向こうで キラリ 太陽が いってしまう
寂しさは感じなかった ただ 淡々と別れを告げた
あの向日葵は元気でやっていけるだろうか
駆けあがる坂道は いやに遠く感じた

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生まれる(生きる)と云う過程で
ひとはいつも見出していきます
それは
友情であったり 愛情であったり
好意であったり 尊敬であったり

――それすべてをおなじすきだけでつたえられるかしら?――
  (殻の中で ずっと(生まれ)来るのを待っていたのです) 柔らかい僕は (まだ未熟で
     嗚呼( 僕には( 守りたいものが沢山有ります )
 ただ恵まれているのは( そう云う事 です

僕は今この胸に有る幸せを
届けるすべを知り 伝えたいと思います
たったこれだけのちっぽけな幸せを
世界中にただ一人の貴方たちに
―――すきですありがとう
言葉ではあまりにも拙いのですが
僕の精一杯の気持ちです

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痙攣するような拙い舌があった。
生身の体だとどうにも頼りなくっていけない。
(そんなに言いたいこともいえない様な舌が良いのかい?)
漆喰でぺたぺた固めたところがひび割れそうに呟いた。

諭えばこの体が望んだ通り機械仕掛けで動いているとしたら
突き出したような左右対称の腕が、
わたしの意思に反してしまうことも理解できる。

「貴方の首 に
 赤ゐ 蝶々が
 手形の様に 
 ツイテイルヨ」

あまりにも似すぎているからいけない。
だから捕まえようとしてしまった。
この腕はその蝶々がたまらなく欲しかった。

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ほんとは すごく嫌いなのかもしれない
たまにかいま見せるあのぐにゃりとした顔とか
どうでもいいみたいなひとみのどうこうとか

つぶれたとまと みたいな不恰好さ で
まがったゆびがぐるりと えぐる とまと
 みたいな ゆび

ほんとは すごく 嫌いなのかもしれない

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