前ツイッターに書いてたやつのログ
(りん埼と京浜東北)
まるで乙女だ、と毎日暇さえあれば携帯を見つめる金髪を見て思う。「しかしあいつはともかく、君が幼稚な恋愛を選ぶタイプとは思わなかった」「だってさあ、…可愛かったんだもの」あの子の泣き顔、と涼しげに笑った真意の読めない第三セクターに背筋を凍らせた僕の不安など、恋する彼に届きはしない。
(北陸と上越)
気付くのが遅すぎた。かつての自分が、ただ無知で幸福な子供だったことに。「わかったかい。君ももう…大人なんだろう」冷たい、悲しい、辛い、ああ。「僕は…ただ貴方の、ために…」「傲慢だよ」貴方は暗い雪空を仰ぎ見た。「だから北陸になんて、ならなきゃよかったんだ」冷たい雪は、まだ止まない。
(日比谷と半蔵門)
バンッ、壁を殴る音が廊下に響いた。「わかったようなこと言うな」彼は可哀相だ。ろくな期待もないくせにそこから抜け出せないでいる。「だってそれじゃあおまえは幸せになれねえよ」眼鏡の奥の瞳に悲しみが混じる。そして「…でも僕の幸せは、おまえじゃない」鳴咽を含んだ彼の言葉は胸に重く沈んだ。
(宇都宮×高崎)
「君を怒らせる奴が嫌いだ」「泣かせる奴も」「笑わせる奴も」伸ばされた手が俺の頬を包む。慈しむように頬に指が這わされる。「君は僕のことだけ見てればいい」その瞳の奥は暗く澱んで、闇が巣喰っている。なあ、おまえこそ俺のこと見えてねえんだよ。唇が寄せられて、俺は噛み付くようにキスをした。
(りんかいとゆりかもめ)
「最近オマエ付き合い悪ィな」「そう?」「んだよ、真面目に仕事しようっての?」「君と違っていつも真面目なつもりだけど」奴はそれに、と言って「今はあの子が待ってるからね」口元で笑った。「…はぁ、つまんねぇヤツになりやがって」オレは顔を歪めて、舌打ちをする。まったくもう、恋ってやつは!
(東武東上と西部池袋)
side 東武東上
あいつのただひとつの大きな失敗を、俺は知ってる。隠されたままの左の瞳。あいつはあの時、世界の半分を失った。「人間なんかに執着するからだ」かつて二人、隣で走っていた。もうあの茶色の双眼で見つめられることはありはしない。「あいつは変わった」過去はいつだって優しくて、俺を悲しくさせる。
side 西部池袋
あいつの世界が閉ざされた瞬間を、私は知っている。あいつはあの時、心の一部を失った。「変わったのはおまえの方だ」かつては運命を共にしていた。やがて道は違えても繋がっていると思っていた。「おまえは私をいつも責めるような目で見る」過去はいつだって私の胸を貫く。もう昔には戻れないのだと。
まるで乙女だ、と毎日暇さえあれば携帯を見つめる金髪を見て思う。「しかしあいつはともかく、君が幼稚な恋愛を選ぶタイプとは思わなかった」「だってさあ、…可愛かったんだもの」あの子の泣き顔、と涼しげに笑った真意の読めない第三セクターに背筋を凍らせた僕の不安など、恋する彼に届きはしない。
(北陸と上越)
気付くのが遅すぎた。かつての自分が、ただ無知で幸福な子供だったことに。「わかったかい。君ももう…大人なんだろう」冷たい、悲しい、辛い、ああ。「僕は…ただ貴方の、ために…」「傲慢だよ」貴方は暗い雪空を仰ぎ見た。「だから北陸になんて、ならなきゃよかったんだ」冷たい雪は、まだ止まない。
(日比谷と半蔵門)
バンッ、壁を殴る音が廊下に響いた。「わかったようなこと言うな」彼は可哀相だ。ろくな期待もないくせにそこから抜け出せないでいる。「だってそれじゃあおまえは幸せになれねえよ」眼鏡の奥の瞳に悲しみが混じる。そして「…でも僕の幸せは、おまえじゃない」鳴咽を含んだ彼の言葉は胸に重く沈んだ。
(宇都宮×高崎)
「君を怒らせる奴が嫌いだ」「泣かせる奴も」「笑わせる奴も」伸ばされた手が俺の頬を包む。慈しむように頬に指が這わされる。「君は僕のことだけ見てればいい」その瞳の奥は暗く澱んで、闇が巣喰っている。なあ、おまえこそ俺のこと見えてねえんだよ。唇が寄せられて、俺は噛み付くようにキスをした。
(りんかいとゆりかもめ)
「最近オマエ付き合い悪ィな」「そう?」「んだよ、真面目に仕事しようっての?」「君と違っていつも真面目なつもりだけど」奴はそれに、と言って「今はあの子が待ってるからね」口元で笑った。「…はぁ、つまんねぇヤツになりやがって」オレは顔を歪めて、舌打ちをする。まったくもう、恋ってやつは!
(東武東上と西部池袋)
side 東武東上
あいつのただひとつの大きな失敗を、俺は知ってる。隠されたままの左の瞳。あいつはあの時、世界の半分を失った。「人間なんかに執着するからだ」かつて二人、隣で走っていた。もうあの茶色の双眼で見つめられることはありはしない。「あいつは変わった」過去はいつだって優しくて、俺を悲しくさせる。
side 西部池袋
あいつの世界が閉ざされた瞬間を、私は知っている。あいつはあの時、心の一部を失った。「変わったのはおまえの方だ」かつては運命を共にしていた。やがて道は違えても繋がっていると思っていた。「おまえは私をいつも責めるような目で見る」過去はいつだって私の胸を貫く。もう昔には戻れないのだと。
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lilas
主な取り扱い(多分)
気象 :AN、SO、JS 雑食
幻水 :赤毛軍師兄弟、坊
あと電凹とか忍たまとか…
気象 :AN、SO、JS 雑食
幻水 :赤毛軍師兄弟、坊
あと電凹とか忍たまとか…
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